まず冒頭に重要なことを言っておきましょう。オンラインカジノは「娯楽」です。娯楽や趣味の範疇を超えて、生活に支障がでるまでギャンブルをしてしまっては元も子もないです。
最近はコロナウイルスの影響で、自宅で楽しめる娯楽に注目が集まっていますね。オンラインカジノもそのひとつで、世界的にも人気が高く、日本人のプレイヤーも増加の一途をたどっています。
オンラインカジノは、スマートフォンひとつあればインターネット上でリアルマネーを賭けることができるため、店舗に行く必要もなく、「手軽に参加できるギャンブル」として認知されています。
日本では、パチンコ・競馬・競輪・宝くじなどの様々なギャンブルがありますよね。これらのギャンブルの還元率を比較してみると・・・
- パチンコ = 約80%~85%
- 公営ギャンブル = 約70%~80%
- 宝くじ = 約45%
- オンラインカジノ = 約96%
オンラインカジノの還元率は95パーセント前後と非常に高く、他のギャンブルと比べて勝ちやすくなっています。
そして、ビデオスロットなどではベットマネーの数百倍~数千倍の配当が獲得できることもさほど珍しくもなく、大勝ちする喜びも他のギャンブルと比べて感じやすいのではないでしょうか。
オンラインカジノにはそのような還元率の高さや配当の大きさという側面があるため、損失額を取り戻そうと自分の資金の範囲を超えてまでプレイを続けてしまい、ギャンブル依存症になってしまう可能性もあるかもしれません。
実は、こういった事態を防ぐために、オンラインカジノはギャンブルに関係する社会的・金銭的な問題を十分に認識し、責任あるゲームプレイを推奨しており、いくつかの対策や規制を設けています。
オンラインカジノは合法的なライセンスを取得した海外の企業によって運営されており、そのライセンスのもとではギャンブルに対しての適切な規制や、オンラインカジノ依存症に対する対策も十分にとられています。
その他にも、ギャンブル依存症にならないように、オンラインカジノを「娯楽」として健全に楽しく遊ぶためにはどういったことに気を付ければよいのでしょうか?
今回の記事では、実際にオンラインカジノで自分でできるギャンブル依存症の対策や、オンラインギャンブル業界の取り組みなどを紹介します。
オンラインカジノ依存症とは?
オンラインカジノ依存症は、ギャンブル依存症の一種です。リアルマネーを賭けて勝利したことでオンラインカジノにのめりこんでしまい元手の資金がなくなってしまってもまたお金をつぎ込んでしまうなど、ギャンブルに対して自制ができない症状のことを指します。借金をしてまでギャンブルでの損失を取り戻そうとする症状の人々もいます。
よくある症状の特徴としては、以下の6つが挙げられます。
- ギャンブルをしていないときでも、ギャンブルのことが頭に浮かんでくる
- 「やめたい」「減らしたい」と思いながらもギャンブルをしてしまう
- 負けた分を取り返そうとする
- 賭け金がどんどん増えて、借金するまで賭けてしまう
- ギャンブルへの、のめり込みを隠すために嘘をつく
- 負けて後悔するが、ギャンブルをやめられない
引用元:医療法人十全会 聖明病院Webサイト「ギャンブル依存症とはどんな病気?」https://seimei-hp.or.jp/addiction/gambling/
ギャンブル依存症は約100人に5人の割合で存在し、決して珍しい病気ではありません。適切な支援や治療を受けることで、失ったものを取り戻し、回復することができます。
ギャンブル依存症は病気と認められにくく、本人の意志や性格の問題で自己責任と思われがちです。しかし、実は、ギャンブルにはまる「依存症」は、ギャンブルしか楽しめなくなったり、目先の快楽に飛びつきやすくなったりする、自分の意志では止められない脳の仕組みが出来上がっているのです。”
オンラインカジノ依存症を防ぐための取り組み
冒頭でも述べたように、オンラインカジノは他のギャンブルに比べて、還元率(ペイアウト率)が非常に高く、数百倍から数千倍の配当が獲得できるチャンスがあるといったような特徴があるため、ギャンブルでの勝利に対する印象が非常に強いです。
また、クレジットカードを利用して入金ができるため、手元にあるお金がなくなるという感覚を持ちづらく、自己資金の限度を超えてギャンブルにお金を費やしてしまう可能性がどうしても高くなってしまいます。
オンラインギャンブルはこのような側面があるため、ギャンブリングライセンス発行の際や政府から、ギャンブルに対する規制や依存症を防止するための対策が講じられています。
今回の記事では、
- オンラインカジノ内で設定できる自己対策法
- オンラインカジノ側が推奨しているギャンブル依存症防止・サポート
のふたつをメインに紹介します。
オンラインカジノ内で設定できる自己対策法
オンラインカジノのメニュー(ページ下部にあることが多いです)には、自己規制というセクションがあり、オンラインギャンブルに対してのプレイ時間や損失額のリミットを自分で設定できます。
または、入金・出金などを管理するページで同様に自己規制を設定できる場合もあります。オンラインカジノにも依りますが、以下の4つの自己規制を設けることができる場合が多いです。
プレイ時間設定
月間/週間/日間のプレイ時間(ログイン時間)の上限を自分で設定することができます。
入金限度額設定
一度の入金/一定期間の入金額の上限を設定できます。
損失制限
オンラインカジノでの損失額が、自分で設定した金額を超えるとプレイが制限されるようになります。
ログイン期間制限
ログイン制限を一定期間設けることができます。たとえば6か月間そのオンラインカジノにログインできなくします。
オンラインカジノ側が推奨しているギャンブル依存症防止・サポート
海外では、「オンラインカジノ含むギャンブルの依存症はユーザーだけの責任ではない」と広く認知されています。そのため、ギャンブルビジネスを経営する会社にも責任があり、オンラインカジノ側にもユーザー側に対して自己規制ができるようなセクションを設けたり、ギャンブル依存症にならないようにサポートを提供する義務が生じます。
オンラインカジノでは実際に、ギャンブル依存症かどうかを自己診断できるようなシステムがあったり、プレイヤーがギャンブル依存症ではないか?と感じたらカウンセリングを受けられるようにサポートをする機関を紹介してくれたりします。
ギャンブルに関する様々な問題からユーザーを保護する国際機関としては、例えば、
Gamcare(ギャムケア)
電話・チャット・掲示板などのさまざまなサポートをフリーで提供してくれます。
Gamblers Anonymous(ギャンブラーズ アノニマス)
電話・チャット・掲示板などのさまざまなサポートをフリーで提供してくれます。
Gambling Therapy (ギャンブリングセラピー)
ギャンブル問題を抱える人々にカウンセリングを実施してくれます。
などがあります。ただ、これらの機関は日本語対応が不十分な場合が多いです。
以下日本国内の機関↓
依存症対策センター
消費者庁:ギャンブル等の依存症でお困りの皆様へ
一般社団法人日本SRG協議会
ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口をお知らせします。
まとめ
今回の記事では、オンラインカジノ含むギャンブル依存症と、それを防ぐための取り組みについて紹介しました。このご時勢、コロナウイルスの影響でオンラインギャンブルの頻度もプレイヤー人口も確実に増えていることでしょう。既存プレイヤーも新規プレイヤーも、自己資金の範囲内で健全にオンラインカジノを遊ぶように心がけてほしいところです。
日本では、カジノ法案も可決され、近い将来に日本国内でもカジノで遊べるようになるでしょう。カジノの運営のために様々な法律が施行されたり、ギャンブル依存症対策が講じられる可能性も非常に高いと思います。今後も日本におけるギャンブル業界の情勢にも注目したいところです。