Twitter や note などで販売されている怪しさ満点の「バカラロジック」や「システムベット」…
果たしてそのようなシステムベットで本当に稼げるのか?!
この記事では、システムベットの真実をシミュレーションと数学的観点から暴きます。
システムベット・ロジックについての誤解
結局ロジックを買うお金をギャンブルに回した方が良い
マーチンゲール法やダランベール法など、ギャンブルにはいくつものシステムベット法があります。しかし、ハウスエッジのあるカジノゲームでいくらシステムベットを使おうが、短期的には、大きなリスクを冒して少しだけ勝てることはあっても、長い目で見れば、どんなシステムベットも必勝法になることはありません。
結局、カジノゲームを長くプレイすればするほど、ベット額に対するリターンの割合は、そのゲームの期待値 (RTP) に近づいていきます。
では、システムベットやロジックとは一体何なのか?
つまるところ、システムベットやロジックとは…
- システムベットやロジックは、単にベット戦略によってボラティリティを上げ下げしているだけ。
様々なシステムベットやロジックがあると思いますが、原則は同じです。
後ほど、有名なマーチンゲール法とフラットベットの例を使って、上記のポイントを説明します。
カジノゲームでは RTP は 100% を切るため、長期的に見ればどんなロジックもシステムベットも負けます。
システムベットやロジックはベット戦略によってボラティリティを上げ下げしているだけです。
「このロジックはデータに基づいている!」だとか、「このロジックを使った結果、実際にこんなに勝てている!」などと誇大広告も甚だしいものがありますが、実際のところ少ないデータ数で信憑性が低かったり、勝っている回だけを切り抜いてうまくいっているように見せかけているだけです。
高いお金を払って信憑性の低いバカラロジックやシステムベットを買うより、そのお金をギャンブルに回して勝ちを狙うほうが賢明でしょう。
3 万円のロジックを買うより、3 万円バカラにオールインして 6 万円にする方が賢明ですよ!笑
信用ならないロジックとは?ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)を例に考える
読者の皆さんは「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」という言葉を知っていますか?
ギャンブラーの誤謬とは…
例をいくつか挙げてみましょう。
最新のビデオスロットでは、RNG(ランダム・ナンバー・ジェネレーター)ソフトウェアが使用されています。これにより、スロットの結果はランダムでイカサマのない安全なものとなり、今日、ほとんどのオンラインカジノがRNGスロットを採用している理由となっています。
Twitter や note で売っている怪しげなバカラロジックは、まさにギャンブラーの誤謬です。
某エボ○ューションゲーミングは「やっている」(特定の罫線を恣意的に作っている)などという主張も少なすぎるデータに基づく誤った主張だと私は強く信じています。
※特定の個人を批判する意図はありません。
フラットベット vs. マーチンゲール
シミュレーションによる分析
先ほど述べた、
- システムベットやロジックは、単にベット戦略によってボラティリティを上げ下げしているだけ。
という主張を、フラットベットとマーチンゲール法のシミュレーションによって確かめてみましょう。
シミュレーションは以下のように設定しました。
- 各プレイヤーは最初に 255 ドル所持しているものとする。
- これはマーチンの 8 連敗をカバーするのに十分な残高 (1+2+5;8+16+32+64+128=255)
- フラットベット・マーチンゲールともに、ベットの基本単位は 1 ドル。
- ヨーロピアンルーレットの赤 (勝率 18/37 ≒ 0.4865%) に賭け続ける。
- 100 回ベットするあるいは残高がマイナスになったらシミュレーションを終了。
- これを 100,000 回繰り返す。
シミュレーション終了時の利益の分布を見てみましょう。
このグラフは、黄緑のライン = 0 より右ならば、100 回のベットで利益を得ているケース、左ならば損失を被っているケースを表します。
棒の高さは、その利益を得た頻度を表しています。(棒が高ければ頻度が高い)
グラフを見てみると、もちろんフラットベットは 0 周りに利益が集中しており、ボラティリティは低いです。
逆に、マーチンゲールは相対的にボラティリティが高いことが見てとれます。
50 ドル程度の利益を得ている頻度が高い一方で、500 ドルの大損失を被っているケースの頻度も低いとは言えません。(左のほうにひと山、頻度が高い部分があります)
また、いくつかの指標を計算してみたところ、以下のようになりました。
フラットベット | マーチンゲール | |
ベット終了時の平均利益$ | -2.52107 | -12.45255 |
ベット終了時、残高がマイナスのケースの割合 | 57.315% | 12.451% |
今回はベットの基本単位が 1 ドル、初期残高が 255 ドルと、連敗リスクに対して十分な残高だったので、マーチンゲール法で約 87% のケースが利益を出せていました。
一方でこれほど連敗リスクに対して十分な資金があったにもかかわらず、500 ドルほどの損失を被っているケースがある程度存在することも留意してください。
次は、ベットの基本単位を 2 ドルに変更して、同じシミュレーションをやってみましょう。(初期残高は 255 ドルのままです)
そうすると、フラットベット、マーチンゲールともにボラティリティがより上がっていることが見てとれます。両者ともデータの散らばり具合が大きくなりましたね。
同様にいくつかの指標を計算してみました。
マーチンゲール法の残高がマイナスになる割合も大幅に大きくなっています。
フラットベット | マーチンゲール | |
ベット終了時の平均利益$ | -4.9994 | -20.0518 |
ベット終了時、残高がマイナスのケースの割合 | 58.712% | 21.207% |
次に、ベットの基本単位を 4 ドルにしてみましょう。
そうすると、フラットベット、マーチンゲールともにさらにボラティリティが上がっていることが見てとれます。
また、同様にいくつかの指標を計算してみました。
マーチンゲール法の残高がマイナスになる割合も同様に大幅に大きくなっています。
フラットベット | マーチンゲール | |
ベット終了時の平均利益$ | -8.868 | -33.35276 |
ベット終了時、残高がマイナスのケースの割合 | 60.162% | 37.007% |
結論
結局、いくつかのシミュレーションの結果から、フラットベットと比較してマーチンゲール法はベット法によって単にボラティリティを高くしているだけと結論付けることができます。
マーチンゲール法は、高リスクをとって利益を生んでいるだけに過ぎないのです。フラットベットよりも高リスクをとっているぶん、大損失を被るケースが相対的に多くなっています。
今回のシミュレーションではマーチンゲール法とフラットベットでしか試してはいませんが、他のシステムベットにも十中八九同じこと(ベット法によってボラティリティを上げ下げしているだけ)が言えるでしょう。
完全なランダムな(あるいはほぼランダムに近い)ゲームにおいて、「必勝法」「絶対的な攻略法」なんてものは無いのです。
システムベットやロジックは単にボラティリティを上げ(下げ)して、高リスク高リターン(低リスク低リターン)な賭けをしているに過ぎないのです。
胡散臭いバカラロジックは罫線の読み方が云々言っているかもしれませんが、これもギャンブラーの誤謬に分類されるような誤った考えです。
ただし、ブラックジャックのように従属性が相対的に大きいゲームは別で、デッキ枚数が少なくなるとカードカウンティングの有効性が大きくなることが知られています。
カジノ側もカードカウンティングが有効であることを当然認知しているので、そもそも利用規約で禁止をしていたり、デッキ数を多くしたりして対策をしています。
まあ、高リスクをとって高リターンを得るのがギャンブルの醍醐味ですよね。
ここで言いたいのは訳のわからないロジックにお金を費やすより、それをギャンブルに回した方が良いんじゃないの?ということです。
私のおすすめは、パワーブラックジャックという、4倍ダブルダウン(クワドラプルダウン)ができる特殊ブラックジャックです。
通常のブラックジャックよりもハイボラティリティな賭けができます。
ベーシックストラテジーについてはこちら↓↓
まとめ
簡単なシミュレーションによって、システムベットがボラティリティを上下させていることを確認しました。
今後、需要があればこういうシミュレーションの記事をも書いてみようかなと思っています!
興味を持った方はブックマークよろしくお願いいたします。
こんなシミュレーションをしてほしい!分析をしてほしい!といった依頼も受け付けているかもしれません!
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