インターネット上にはいくつかのオンライン麻雀サイトがあり、リアルタイムで他プレイヤーと対戦することが可能です。その中でも、リアルマネーを賭けてプレイできるオンライン麻雀のウェブサイトがあります。
つい先日、黒川検事長の賭け麻雀報道がありましたが、「1000点あたり100円のレート」、通称「テンピン」の賭け麻雀が賭博罪に該当するかどうか?という話題が世間の注目を集めましたね。
では、インターネット上でリアルマネーを賭けて遊ぶことのできるオンライン麻雀サイトについてはどう考えられるのでしょうか?
他のインターネット上の紹介記事では、海外のオンライン麻雀サイトでリアルマネーを賭けてプレイするのは法律的には「グレーゾーン」と解説されているものが多いです。今回の記事では、ネット麻雀の合法/違法性について、より具体的に重要なポイントを紹介したいと思います。
ネット麻雀に違法性はあるのか?関連する法律は?
まず、結論から言いますと、「ネット麻雀を含むオンラインでのギャンブルは違法であるという線引きができない」です。では、なぜ違法とも合法とも言い切れないのでしょうか?
以下の解説は、オンラインカジノやネット麻雀を含むオンライン上のギャンブル行為について広くあてはまるものになります。
オンラインカジノやネット麻雀でリアルマネーを賭けてプレイした際に抵触する可能性のある法律は、「刑法185条—187条:賭博及び富くじに関する罪」 (参考:Wikipedia)です。この刑法によると、日本国内で行われている賭博は違法となり、摘発の対象になります。
しかし、この法律はインターネット普及以前に制定されたものであるため、現在のように海外の会社が経営しているオンラインカジノなどでギャンブルをすることに関しては全く想定していないものになっています。
2016年、オンラインカジノで初の逮捕者
2016年に日本人が海外のオンラインカジノで賭博をしたとして3人が逮捕されました。
そのうち2人は略式起訴と言って、罰金20万円ほどを払って終わりにしましたが、もう1人は裁判で争い結局は不起訴処分、つまり無罪になりました。
被害届を出すとめんどくさいよと警官に言われるようなものですね。
- オンラインカジノの経営母体が海外にある
- オンラインカジノは合法的なライセンスを取得していた
そもそも賭博罪というのは運営者を処罰するためのものであり、海外で合法的なライセンスを取得しているカジノでプレイすることは日本の法律では処罰できない、という結論になりました。ただし、海外に拠点があるサイトでも、顧客のターゲットが日本人オンリーだと、実質的に日本で運営されていると見なされてしまい、摘発の対象となる可能性があります。
これらの件に関して、上記の裁判を担当した津田弁護士が報道リアリティショー アベプラの2020年6月12日放送された番組内でわかりやすく解説・議論されていますのでぜひご覧ください。
まとめ
- 賭博及び富くじに関する罪 (法185条—187条) では、日本国内における賭博は違法として摘発される
- しかし、オンラインカジノの経営母体が海外にあり、合法的なカジノライセンスを取得していることが争点となり、結局は不起訴処分(無罪)となった
- ネット麻雀サイトに関しても同様で、海外の会社に運営されており、合法的なカジノライセンスのもとギャンブルが行われておれば問題がない可能性が高い
- ネット麻雀サイトが日本人限定をターゲットにして運営されていない
ことが、ネット麻雀サイトの違法/合法性の判断材料になります。
以上の点を総合すると、現在の日本の法律が非常にあいまいなため、リアルマネーを賭けてネット麻雀をプレイすることは合法・違法どちらとも判断できないと解釈できます。
日本にカジノが参入する計画が進んでいることもあり、今後賭博に関する法律がより整備されて、オンラインでリアルマネーのやり取りがある麻雀サイトに関しても合法/違法の明確な線引きがなされる可能性もあります。
そのため、プレイにはリスクが生じるということを認識し、自己責任でお願いいたします。
ネット麻雀サイトが海外の会社に運営されており、合法的なカジノライセンスを取得していることが、重要であると述べましたが、具体的にどういったライセンスがあり、どのような会社が安全な運営を行っているのでしょうか?
ライセンスをしっかりと取得し運営されているネット麻雀サイト3選のご紹介はこちら↓
アディオス!!